応援ファンドの中でも長い運用歴を誇り、設定当初から継続して保有されているお客さまも多い『福井県応援ファンド』。毎年、日本赤十字社福井県支部へ活動資金として寄附を行っています。
赤十字の主な事業は災害救護活動。災害時の対応はもちろん、平時からその準備として、医療品などの資器材の確保や救護班要員の育成などに活動資金が活用されています。
また地域の防災意識を高めるためのさまざまな取組みも行っています。自治体の防災担当者との連携や、児童・生徒向けの教材を作成し、それを活用した防災教育を展開するなど、もしもの時に備えた活動に寄附が活かされています。
赤十字が行う事業は、災害救護活動のほか、水の事故から人命を守る水上安全法の実演(写真左上)などの事故予防や応急手当の講習、赤十字ボランティアによる災害時の炊き出し(写真右上)や避難所のお世話、街頭でのたすけあい募金をはじめ子どもたちの平和や福祉の精神を育む活動(写真左下)、国際救援のための活動(写真右下)など多岐にわたり、そのすべてに活動資金が役立てられています。
赤十字は苦しんでいる人々の命を救う組織でありながら、中立・公平な立場であるがゆえ、国などからの公的な支援を受けていません。
それぞれ財源を持つ病院や血液事業、社会福祉事業を除き、「活動はすべて『善意』によって支えられている」と日本赤十字社福井県支部 事務局部付部長の山本様は言います。
「活動資金は赤十字の目的に賛同する会員からの会費と、外部からの寄附によって成り立っています。『福井県応援ファンド』を通じて毎年寄附をいただけることは本当にありがたいこと。応援ファンドの『ファンド』は、Fan(ファン=支持者)Do(ドゥ=果たす・遂行する・尽くす)とも思えて、関わる人全員の『応援する者として尽くしていく』といった姿勢を感じます」
『福井県応援ファンド』は「地元福井県を応援する金融商品」をコンセプトに作られた応援ファンドです。
「バランス型ファンドとして持ちやすい銘柄であることはもちろん、持続可能な社会のためには、利益だけでなく地域貢献も必要。『今』にふさわしい商品だと思っています」と語るのは、福邦銀行営業統括部の水口様。
応援ファンドのコンセプトに共感し「福井県を応援できるなら」と喜んでご購入されるお客さまもいらっしゃるそう。
同じく『福井県応援ファンド』を取り扱う益茂証券取締役の福岡様によると、近年ではファンドの運用方法への注目とともに、投資を通じて福井県が発展すれば、ゆくゆくは県全体の生活水準があがるのでは、というお客さまの期待も高まっているようです。
「『福井県応援ファンド』によって、いかに多くの法人・個人が日本赤十字社に携わられ、貢献されているかを改めて認識することができました」と語る福岡様。
大規模な災害が発生すれば、地域全体が苦しい中で赤十字の活動資金を集めることは極めて困難です。応援ファンドによる継続的な支援は、日本赤十字社福井県支部を通じて、いつ起きるか分からない災害に備え、地域の暮らしを守るという大切な役割を果たしています。
<2022年4月取材>
福井県応援ファンド
国内(福井県関連企業)の株式や国内外の債券、J-REITを投資対象としています。
運用会社が受け取る信託報酬の一部を、日本赤十字社福井県支部の活動資金として寄附しています。
福井県応援ファンドは2005年から福邦銀行と益茂証券の2社で販売を開始し、2021年12月に設定16周年を迎えました。
寄附実績は総額2,580万円以上にのぼります。
<2022年6月末現在>