三重県の次世代育成や社会福祉向上、環境保護などに関連した取組みおよび施設に寄附を行う応援ファンド『三重県応援・債券ファンド』は、2022年、三重県の保育所を中心とした408施設へ絵本を寄附しました。絵本のお贈り先の一つである泉ヶ丘保育園様、またファンドの販売会社である岡三証券津支店様にお話を伺いました。
園長
倉田 先生
副主任保育士
清絵 先生
子どもたちの日々の成長のそばに
絵本がある。
子どもたちの
日々の成長のそばに
絵本がある。
1977年に三重県津市の閑静な住宅街で開園した泉ヶ丘保育園は、地域の保育を長年支えてきた存在。現在0歳から5歳まで、約90名の子どもたちが通っています。
普段どのように絵本を活用しているのかを保育士の清絵先生に伺うと「毎日必ず1回は読み聞かせをしています」というお話が。
「特にお昼寝の前など、落ち着いてほしい時に絵本の読み聞かせをしています。注目をこちらにグッと向けてもらうために、子どもたちが身近に感じられる、日常のものを題材とした面白いストーリーの絵本を選んでいます」
先生の読み聞かせにみんな夢中。クラスの本棚には、それぞれの年齢に合わせた絵本が収められています。
『三重県応援・債券ファンド』では、毎年三重県の保育所に絵本を寄附しています。ミリオンセラーや絵本大賞を受賞したもの、また三重にゆかりのある作家さんの作品をお贈りしています。
毎日の読み聞かせの中で子どもたちの人気を集めているのは、やはり“トイレ”や“おしり”を題材とした絵本でした。
「園ではトイレのタイミングをなるべく多く取っていることもあって、トイレを題材とした絵本は一緒に読みながら『どこでするのかな?』と子どもたちに呼びかけるなど、トイレを意識してもらうのにとても役立っています。かなり読ませてもらっているので、子どもたちも『またー?』と言いつつ、とても喜んで見てくれていますね」
そのほかにも食べ物を題材とした絵本を使って食べ方を学んだり、乳児クラスでは園に慣れてもらうために、みんなが知っているキャラクターの絵本を読み聞かせたりなど、年齢や興味に合わせて絵本が活用されています。絵本の読み聞かせは「最後まで聞こう」という集中力の育成にも効果的だそう。
「なかには絵本にあまり興味がないお子さんもいるので、その子がパッと開いたページに合わせて読み手が自由にストーリーを作って、それを繰り返すことでちょっとずつ絵本のお話に引き込んでいく、という工夫をすることもあります。また言葉が出てくるようになったお子さんには、絵を見ながら『これは何?』というやりとりの中で単語の発音を促しながら読み聞かせをしています。年長さんになると自分で本を読めるようになるので、自分で選んだ本を静かに読む『絵本タイム』を設けています」
絵本タイムは毎日15分。子どもたちは好きな絵本を思い思いの場所で楽しみます。
絵本は先生の読み聞かせのほか、遊びの中で友達と一緒に読んでおしゃべりしたり、読み聞かせごっこをしたりなど、子どもたちのコミュニケーションの道具としても活躍しています。
高価格なものが多いこともあり園で購入することはあまりないそうですが、外部からの寄附のほか、卒園児の保護者からの寄附などを含め、園には現在300冊ほどの絵本が集まっています。
『三重県応援・債券ファンド』の初回寄附に先立ち、「絵本をしまう場所が必要なのでは」と本棚を寄贈。ひらがなで「おかさんのえほん」と札のついた本棚には、絵本がぎっしり。(2010年に応援ファンドの運用を行う岡三アセットマネジメント(当時)より寄贈)
保護者の就業が増加する中で、子どもの成長や家族の生活を支える大切な存在である保育園。ご家庭ではぜひ親子のふれあいの時間を大切にして、子どもの自己肯定感を高めて欲しいと清絵先生は言います。
保育園で読んだ本のお話を家に帰ってお子さんが話してくれる、と喜ぶ保護者の方もいらっしゃるそうで、親子の話題づくりにも絵本がしっかり貢献しているようです。
支店長
尾崎 様
課長
伊藤 様
人と人との距離が近い土地柄を活かし、
ご近所のお付き合いの延長線上にある存在として
地域に貢献したい。
人と人との距離が近い
土地柄を活かし、
ご近所のお付き合いの
延長線上にある存在として
地域に貢献したい。
応援ファンド『三重県応援・債券ファンド』の販売を行う岡三証券津支店の尾崎支店長は、贈呈式で絵本を子どもたちに手渡した際に、応援ファンドの意義を強く感じたと言います。
「子どもたちが毎年新しく届く絵本を楽しみにしている、というお話を保育園の先生から伺うこともあります。投資信託を持つことによって社会貢献ができるファンドは世の中にもたくさんありますが、なかでも『三重県応援・債券ファンド』は、絵本を通じてワクワクする世界との出会いを提供することで、三重県の子どもたちの将来に対して、明るさや温かさをもたらす一助になっていると実感しました」
岡三証券津支店では、『三重県応援・債券ファンド』に加え『三重県応援ファンド』など、三重県への貢献を目的とした応援ファンドを複数取り扱っています。
ご自身は海外の作家の絵本が好きだったという同支店課長の伊藤様によると、応援ファンドは「今までお世話になってきた地域に恩返しをしたい」というお客さまの思いに応えられることはもちろん、社会貢献の実感によって、一人ひとりの働きがいにも大きな影響を与えているそう。
「『三重県応援ファンド』を通じて施設に福祉車両を寄附した時には、ファンド名がついた車が街中を走るので、お客さまや関係者の方からも大きな反響がありました。誰かの役に立てたという実感が得られる機会というのは、やはり大切ですよね。私たちにとっても、日々の仕事で社会貢献できていると肌で感じられたり、自信が持てたりすることは、仕事のモチベーションに繋がっていると感じています」
支店のある三重県津市は、岡三証券の発祥の地でもあります。90年以上もの間、地域を見守ってきた店舗として県や地域、特に将来を担う子どもたちに貢献したいという考えから、津支店90周年の折には支店内に津市内初のプラネタリウムが建設されました。
「周囲には娯楽があまりないので、地域の方々にとても喜んでいただけました。以前からお客さまとの会話の中で『地域にもっと活気が出るようなことがあればいいね』というお話をしていたこともあり、その活気を生み出す拠点の一つになれたのではないかと思います。三重県内の小学生の方にもよくご利用いただいているほか、津市外の小学校からもご来館されています」
また近年では子どもたちの金融教育にも力を入れており、地域のイベントで毎年、幼稚園や保育園の園児を対象として「お金」の仕組みを遊びながら学べるゲームの企画を行ったり、高校で必修化した金融教育を県や学校と共同で行ったりなど、さまざまな取組みが進んでいます。
応援ファンドを中心に、お客さまと地域に貢献する喜びを共有しながら、まち全体で子どもたちを支える。そんな大きな輪の中で、三重の子どもたちの未来が、のびのびと育っていきそうです。
<2022年4月取材>
三重県応援・債券ファンド
(毎月決算型)/(1年決算型)
国内外や三重県に関連する債券を投資対象としています。
運用会社が受け取る信託報酬の一部を、三重県の明日につながる次世代育成、社会福祉向上、環境保護等に関連した取組みおよび施設等に寄附しています。
三重県応援・債券ファンド(毎月決算型)は2022年1月に設定12周年を迎えました。
絵本の寄附実績はこれまで13万冊以上にのぼります。
<2022年6月末現在>